終末介護 「胃ろう」は本当に必要か

投稿日: 2015年6月16日  | カテゴリ: その他

すまいる仕事学院 吉木です。

 

 

生命維持装置を外すべきや否や

例えば交通事故等で脳死状態になった方の人工呼吸器を外すべきかどうか。こんな決断に迫られる方がおられます。

 

しかし、あなたも、これと似たような状況で生命維持装置を外すべきかどうかの決断に迫られる可能性が、おそらく1/5くらいの確率で将来起こると思います。

 

人間の命は何時かは終わりのときがやってきます。

ガン、脳梗塞、心筋梗塞等の病気で人生の終わりを迎える場合もありますが、そうでなくても寿命がきた場合で人生の終わりを迎えることがあります。

 

これを老衰死と言います。

 

老衰とは何かと言いますと、要するに細胞の新陳代謝機能が衰えて限界に達した状態です。

 

新陳代謝とは何かと言いますと、体の細胞が死滅して、それと同時に同じ新しい細胞が生まれることです。

 

例えば、1週間お風呂に入らなかったとしますと体中が痒くなりますね。

擦れば垢がぽろぽろ剥がれ落ちます。

 

垢は皮膚の細胞が死滅したものですが、同時に同じ皮膚細胞が再生されますので結果としては皮膚に変化は無いように見えるのです。

 

新陳代謝は皮膚だけでなく体のほぼ全てで行われています。

 

血液、赤血球などは3ヶ月で全て生まれ変わります。

骨も生まれ変わっています。

 

筋肉の細胞も生まれ変わります。

筋肉にストレスをかけると、そのストレスに耐えるように、より強い筋肉細胞に生まれ変わります。

このシステムを「筋トレ」といいます。

 

 

唯一生まれ変わらないものが脳神経細胞です。

 

ですから脳神経細胞が死滅することで起こる認知症などは治ることがないのです。

 

つまり、1年前のあなたと今のあなたは脳神経を除いて全く別の人間だと言うことになります。

 

 

老齢化によって、この細胞が生まれ変わる現象が衰えて再生されにくくなって、限界に達した状態を老衰と言います。

 

 

先日、ある内科のお医者さんとお話しする機会がありました。

この先生も、かなり老衰に近いように見受けられましたが、気持ちは元気です。

 

先生曰く、昔は死亡診断書を書く場合に、死亡原因として「老衰」と書くケースが多かったが、今は「老衰」はほとんどなく、「病死」が圧倒的多数だ。との事です。

 

つまり、医学の発達によって、本来老衰で最後を迎える人にも、様々な延命治療によって5年~10年くらいは寿命を延ばせるようになったからだそうです。

 

そして、その方たちの最後は老衰ではなくて何かしらの病死で最後を迎えるとの事でした。

 

 

老衰の場合、自分で食事が食べられなくなります。飲み込むことが出来なくなり、食欲もなくなり、空腹感も感じなくなってきます。

 

寝ているような状態で、たまに目を開けては、また眠るような感じになります。

水も飲めなくなりますので、口の中が渇かないように口の周りを脱脂綿で濡らします。

これを末期(まつご)の水と言うそうです。

 

こうして眠るように息を引き取るようになるのが老衰死です。

 

 

ところが、現在では、こうすんなりと老衰死を迎えられなくなっています。

 

食事が取れなくなってくると病院へ搬送して、点滴で栄養と水分を補給します。

これで6ヶ月くらいは生き延びれます。

 

その後、胃に穴を開けてチューブを取り付けて栄養を補給します。

これを「胃ろう」と言います。

これで5年~10年くらい生き延びることも可能になります。

 

しかし、永遠に生き延びることはできません。いつかは最後のときを迎えることになりますが、それは老衰死ではなく病死になるのがほとんどです。

 

死因の第一位は誤嚥性肺炎、第二位は窒息です。

 

誤嚥性肺炎とは、つまり胃ろうによって供給した栄養食料が逆流して肺に入り、炎症を起こして肺炎になります。これが死因になります。

 

窒息は逆流して肺に詰まり、呼吸ができなくなることによる窒息死です。

 

いずれにせよ、多かれ少なかれ苦痛を伴って最後を迎えることには違いありません。

 

 

ここで問題なのが、一度「胃ろう」の手術をすると、途中で胃ろうを外せないと言うことです。

 

胃ろうを受けている側は、すでに三途の川の手前まできて、川の手前で船に乗るのを待っている状態ですので、本人が胃ろうを外してくれとの意思表示はできないのが現状です。

 

ご家族にとっても、胃ろうを外すと言うのは、外したその日が自分の親の命日を決めることになる訳ですから、そう簡単に決断できないと思います。

 

 

ここで大切なことは、こうなる前に本人とご家族で老衰になった場合にどうするか、事前に決めておくことです。

 

老衰による自然死を選ぶか、胃ろうによる延命で病死を選ぶか。

 

 

私の場合は、子供たちに、絶対に胃ろうはするなと言って聞かせています。

子供たちは、何のことだか全くわかっていないようですが。

 

 

それでは、また。


アーカイブ

2020

カテゴリー


LINE@

お友達募集中

お得な情報、

無料講座などをお届けします。

 

友だち追加

 

OTL.png

OTL.png

OTL.png

OTL.png


 

 

 

 

資料請求フォーム

shiryouseikyufome.png

 

 

 

 

 

説明会のお知らせ

 i09-09-color400.jpg

 

 

説明会は随時開催します

 

事前にご連絡いただき

学校見学も兼ねてお越しください


 

 

説明会は随時対応も致します。
 事前にお電話ください。
 

・介護資格の種類と介護保険制度

・介護職員としての考え方と価値観

・介護業界の現状と求人就職状況

・講座内容の詳細と割引制度。

・質問応答

 

こんにちは!

 

IMGP2647.png

 事務長の吉木美和子です。

皆様の受講中の問題や悩みについても細かに対応させていただきます。

 就職支援もおまかせ下さい。

 高齢化が進む中で、介護従事者の養成が急がれています。

それと同時に介護技術レベルの向上も求められています。

 私たちは単に介護に従事する人手・労働者を作り出すのではなく、職業人としての責任と自覚と技術をもった高いレベルを目指す人材を育成して行きたいと思います。

 介護の仕事に就きたい方はもちろん、身内の介護に役立てたい方も、当校の介護ヘルパー講座(介護職員初任者研修)を介護への第一歩としてお役立てください。

 事前説明会を随時開催しますので、ご興味をお持ちの方は、今すぐお電話ください。

お待ちしています。

 TEL 048-871-6537
  FAX 048-871-6538